トイプードルをカットしないとどうなる？放置すると起きる4つのリスク

トイプードルを飼っていると、「トイプードルをカットしないとどうなるの？」と気になることはありませんか？

実際、トイプードルの毛を伸ばしっぱなしにしておくと、毛玉や皮膚病などの問題が発生する可能性があります。

この記事では、カットするメリットやカット頻度について詳しく解説し、トリミング中に死亡した例などのリスクにも触れています。

また、自分でトリミングを行う際の注意点も紹介しますので、愛犬の健康と美しさを保つためにぜひ参考にしてください。

記事のポイント

・トイプードルをカットしないと発生する問題やリスク
・カットすることで得られるメリット
・トイプードルの適切なカット頻度
・自宅でトリミングする際の注意点とリスク

トイプードルをカットしないとどうなる？放置した場合のリスク

伸ばしっぱなしだと発生する問題

トイプードルの毛を伸ばしっぱなしにすると、以下のような問題が発生する可能性があります。

このように、伸ばしっぱなしにすると健康に悪影響が及ぶため、こまめなケアが必要です。

カットするメリットは3つ

トイプードルに定期的なカットを施すことで、以下の3つのメリットが得られます。

定期的なカットは、トイプードルの健康、衛生、美しさを保つために重要なケアです。

カット頻度は月1回がおすすめ

トイプードルのカット頻度は、月に1回が理想的とされています。

トイプードルはシングルコートで、他の犬種に比べて毛が抜けにくい反面、毛が伸び続ける特徴があります。被毛がカールしているため、定期的にカットをしないと毛が絡まって毛玉ができやすくなります。

特に毛の伸びる速度や犬の生活環境によって適切な頻度は異なりますが、一般的には4〜6週間に一度のカットが推奨されています。夏場は熱中症対策のために毛を短めにカットし、冬場は少し長めに保つことで保温性を高めることもできます。

また、年齢や健康状態もカット頻度に影響を与えます。例えば、子犬や老犬はストレスを避けるために、カットの時間を短く、頻度を少し多くすることも検討するべきです。

トイプードルの毛は美容目的だけでなく、健康維持のためにもこまめな手入れが必要です。

そもそも毛は切っても大丈夫？

トイプードルの毛は切っても問題ありません。

実際、トイプードルは毛が伸び続ける性質を持っており、定期的にカットしないと被毛が絡まり、毛玉ができてしまいます。トイプードルの毛は成長が早いため、カットしないことで視界を妨げたり、歩行の際に不快感を与える可能性もあります。

一方で、カットをしないと皮膚トラブルが発生しやすくなります。特に毛が密集すると通気性が悪くなり、湿気が溜まりやすくなります。その結果、皮膚病や炎症のリスクが高まるため、適切にカットして毛の量を管理することが大切です。

また、トイプードルの毛はさまざまなカットスタイルを楽しむことができ、見た目の美しさを保つためにもカットは重要です。テディベアカットやラムカットといった人気のスタイルを選ぶことで、個性を引き立てながら健康的に毛を維持することができます。

おしりをカットする重要性

トイプードルのおしりのカットは、衛生面を保つために非常に重要です。

トイプードルの被毛はカールしており、長く放置すると毛が絡まりやすく、特に排泄時に汚れが付着しやすい部分がおしりです。毛が長いままだと排泄物が絡まってしまい、不衛生になるだけでなく、皮膚のトラブルを引き起こす可能性もあります。

おしり周りの毛は、特に排泄物が付かないように短めにカットするのが基本です。短く整えることで、汚れがつきにくくなり、日々のケアが楽になります。また、排泄物が毛に絡まることがなくなるため、皮膚炎やかぶれといった問題を予防することにも繋がります。

自宅でおしりのカットを行う場合、ミニバリカンなどを使うと細かい部分まで安全にカットでき、負担が少なくなります。ただし、無理に自宅でカットしようとして、皮膚を傷つけないよう注意が必要です。

もし不安がある場合は、プロのトリマーに依頼することをおすすめします。

トイプードルをカットしないとどうなる？トリミングの重要性

トリミングを自分でやるときの注意点

トイプードルのトリミングを自宅で行う際には、以下のようなポイントに注意する必要があります。

まず最初に行うべきは、ブラッシングで毛玉を取り除くことです。トイプードルは巻き毛が絡まりやすい犬種なので、カットを始める前に十分なブラッシングを行い、毛玉を解消することが大切です。毛玉が残っていると、トリミング中に毛が引っ張られ、犬に痛みや不快感を与えてしまいます。

次に、使用する道具にも注意が必要です。トリミングには、犬専用のハサミやバリカンを使いましょう。特に切れ味の悪い道具を使うと、毛をきれいにカットできないだけでなく、犬の皮膚を傷つけるリスクが高まります。

おしりや顔周りなどのデリケートな部分は、より小型で扱いやすい道具を選び、慎重に作業を進めることが大切です。また、バリカンの刃が直接皮膚に当たらないように角度や力加減にも注意する必要があります。

さらに、犬を落ち着かせることが重要です。犬は予想外のタイミングで動くことがあるため、トリミング台や滑り止めのマットを使用して安定した姿勢を保たせましょう。これにより、事故のリスクを減らし、作業がスムーズに進みます。

最後に、無理をしないことが大切です。特に目周りや耳の近くなど、カットが難しい部分に関しては、無理をせずにプロのトリマーに任せることを検討してください。トリミングが犬にとってストレスの少ない体験になるよう、飼い主としての配慮が必要です。

これらのポイントを守ることで、自宅でのトリミングが安全かつ快適に行えるようになります。

トリミング中に死亡した例

トイプードルがトリミング中に死亡したケースは非常に稀ですが、実際に報告されています。

例えば、2020年に起きた事故では、トリミングサロンで首周りの毛をカットしている最中、犬が突然動いてしまい、ハサミが首に刺さるという悲劇的な事故がありました。

このような事故は、トリマーの不注意や犬の動きに対する不十分な対策が原因となるため、適切な対応が必要です。

もう一つの重大なリスクとして、チアノーゼがあります。チアノーゼとは、犬が酸欠状態になることで、唇や舌が青紫色に変色する症状です。トリミング中に犬が過度に緊張したり、適切に固定されていないことで首や胸に圧力がかかり、呼吸が制限されることがあります。

こうした場合、酸素不足が進行し、最悪の場合は死亡に至ることがあります。チアノーゼが見られた際には、迅速な対応が必要であり、飼い主やトリマーがその兆候に気づけることが重要です。

このような事故や健康リスクを防ぐためには、トリミング中に犬をしっかり固定し、安全に作業が進められるよう注意を払うことが不可欠です。顔や首周りなどの敏感な部位をカットする際には、犬が動かないようにするための安全器具や技術が求められます。

さらに、飼い主としても、信頼できるトリミングサロンを選ぶことが重要です。口コミや評判を調べ、トリマーの経験や資格、サロンの安全管理体制を確認しましょう。また、トリミング中に異常が発生した場合に迅速に対応できるサロンを選ぶことも一つの防止策です。

カットスタイルの人気ランキング

トイプードルのカットスタイルはバリエーションが豊富で、多くの飼い主に人気があります。

ここでは、特に人気のあるカットスタイルを紹介します。

1位テディベアカット

トイプードルのカットスタイルとして最も人気があるのがテディベアカットです。このスタイルは、まるでテディベアのように丸くて可愛らしい顔を強調するものです。全体的に毛を丸く整え、足や胴体は短めにカットするため、お手入れも比較的楽になります。

2位ラムカット

ラムカットは、体全体を短めにカットするスタイルで、夏場に人気があります。顔や耳、しっぽの毛はふわふわに残しつつ、体はスッキリさせるので、涼しげで清潔感があります。このスタイルは手入れがしやすく、毛玉ができにくいのも魅力です。

3位アフロカット

アフロカットは、頭の毛を大きく膨らませる特徴的なスタイルです。丸いシルエットが個性的で、トイプードルの毛質を活かしたボリュームのある仕上がりになります。特に毛がしっかりと生えているトイプードルにおすすめのカットです。

4位モヒカンカット

ユニークなスタイルを好む飼い主にはモヒカンカットが人気です。頭から背中にかけて中央部分を残してカットし、他の部分を短く整えることで、強い個性を演出できます。おしゃれで目立つスタイルを楽しみたい方におすすめです。

カット料金の目安は6,000〜9,000円ほど

トイプードルのカット料金は、サロンの立地や提供されるサービスによって異なりますが、一般的には6,000円から9,000円程度が目安です。基本的には、シャンプー、爪切り、耳掃除などが含まれており、全身カットが行われます。

料金の違いは、主に毛の状態やカットスタイルによって変動します。例えば、毛玉が多く絡んでいたり、特に複雑なカットスタイル（テディベアカットやアフロカットなど）を希望する場合は、追加料金が発生することがあります。

前述の通り、トイプードルは毛が伸びやすく、月に1回程度のカットが推奨されています。これにより、1年間でかかるトリミング費用は、年間約7万〜10万円ほどが目安となります。

特に夏場や毛の手入れが難しい時期は、こまめにトリミングを行うことが犬の健康管理にも役立つため、費用面も考慮しつつ計画的に通うことが大切です。

人気のアルパカカットの特徴

トイプードルのアルパカカットは、その名の通り、アルパカのような柔らかい毛並みと可愛らしいシルエットが特徴のカットスタイルです。

まず、顔まわりと足元を短く整え、体の部分は少し長めに残すことで、全体的にふんわりとした印象を与えます。このスタイルは、毛がふわっと膨らみ、優しい雰囲気を醸し出すため、特に優雅で愛らしい見た目を好む飼い主に人気です。

また、アルパカカットは見た目の可愛さだけでなく、トイプードルの被毛の特徴である巻き毛を活かしたスタイルでもあります。カールが少ない犬でも、このカットを施すことで、ふんわりとした毛並みを強調できます。

ただし、定期的なブラッシングが必要で、毛が絡まりやすくなるため、毎日のケアが欠かせません。

さらに、アルパカカットは比較的毛を長めに残すため、寒い季節には防寒効果も期待できます。しかし、毛が長くなる部分は汚れが付きやすくなるため、日常的なお手入れをしっかり行うことが求められます。

カットが必要ない犬種も存在する

一部の犬種は、トイプードルのように定期的なカットが必要ありません。

これらの犬種は、通常ダブルコートと呼ばれる、上毛（オーバーコート）と下毛（アンダーコート）の二層構造の被毛を持っており、季節ごとに自然に毛が生え変わる「換毛期」があります。これにより、毛が自然に抜け落ち、新しい被毛が生え揃うため、カットをする必要が少ないのです。

代表的なカットが不要な犬種としては、以下の犬種が挙げられます。

柴犬

日本原産の柴犬はダブルコートの被毛を持ち、定期的に自然に毛が抜け変わります。そのため、基本的にはカットが不要で、ブラッシングとシャンプーで十分です。

ラブラドール・レトリーバー

この犬種もダブルコートを持ち、季節ごとに毛が抜けるため、カットはほとんど必要ありません。毛が短く、日常的なお手入れも楽です。

ビーグル

ビーグルも短毛のダブルコートを持ち、通常はブラッシングのみで被毛のケアが可能です。毛が短いため、カットの必要はほぼありません。

これらの犬種はカットが不要ですが、抜け毛が多い場合があるため、定期的なブラッシングは必須です。

また、換毛期には大量の毛が抜けるため、その時期に集中してお手入れを行うことで、被毛を健康に保つことができます。

トイプードルをカットしないとどうなる？について総括

記事のポイントをまとめます。